Vol.2「あなたのセミナー企画は“5W”を満たしていますか?」

初めてセミナーを企画する方、また企画にお悩みの方は、“5W”にあてはめて考えてみましょう。

「Why」と「Who」、なんのために、どんな人向けに?

まずは目的「Why」を明確にします。ビジネスセミナーでは次の5種類が多く見られます。

Why?

  1. 新規見込客の獲得
  2. 見込客のフォロー
  3. 顧客への追加販売・関連商品の紹介
  4. 顧客の満足度アップ・流出防止
  5. 販売代理店との関係強化

目的が決まれば、ターゲットとなる対象者「Who」はおのずと決まりますね。

「When」、いつ開催する?

次に、目的に応じて開催時期「When」を決めます。

新規見込客獲得の場合は、見込客の予算獲得時期の前にセミナーを開催して製品購入につなげることが考えられます。製品・サービスに季節性がある場合は、その季節の前にセミナーを開催して活用メリットなどを伝えることで、見込客も購入をイメージしやすくなるかもしれません。

また、新製品・サービス発売のタイミングに合わせると、話題性もあって集客がしやすくなる可能性があります。ただし新規見込客の獲得を目的とした場合、集客の難易度が高いことを認識しておきましょう。

見込客フォローのために開催する場合

展示会出展や広告出稿など見込客を多数獲得するタイミングの直後に開催することで、見込客が自社について覚えている間にセミナーに誘導することができます。

顧客への追加販売・関連商品の紹介のために開催する場合

新規見込客獲得の場合と同じように開催時期を決めるとよいでしょう。

満足度アップ、流出防止のために開催する場合

顧客の契約更新や担当者変更が多い時期の前に開催するのも1つの手です。ただし年度末前後など忙しい時期を避ける配慮が必要です。

販売代理店との関係強化の場合

来期の戦略発表や販売代理店の表彰などのタイミングに合わせて開催されるパターンが見受けられます。

いずれの場合も、年末年始やお盆、連休前後など集客が難しい時期は避けて決定しましょう

「Where」、どこで開催する?

対象者と時期が決まったら、次にだいたいの動員目標人数を割り出して、会場「Where」を決定します。

販売代理店や顧客の場合

集客の母数がわかっていますので、これまでの来場率などを参考に会場を決めます。

見込客フォローの場合

獲得予定リード数やお礼メールの開封率、これまでの来場率などを参考に来場者数を予測して会場を決定します。

新規見込客獲得の場合

集客に外部のリストを利用することも考えられますので、予算と相談しながら決めるとよいでしょう。

「What」、セミナー内容は?

セミナー参加者の次のアクションに何を期待する?

次に重要なのが、セミナー参加者が次にどのようなアクションを起こすことを目指すのか、具体的な成果目標を設定しておくことです。

その成果測定は、終了後のアンケートで行う場合が一般的です。
「個別の相談会に誘導する」、「実機レンタルに申し込ませる」、「見積もりを提出する」など、成約に結びつけるための次の受け皿(フォロー内容)を考えてアンケート項目に盛り込んでおくなどの用意が必要となります。

またその点を踏まえて、セミナー内容「What」を決めます。

テーマと構成の決定

セミナーのテーマは、「売り上げアップ」や「コスト削減」、「市場動向」といったターゲットの多くが興味を持つものにする必要がありますが、その具体策を自社製品・サービスで行えばより効率的に実現できるという流れを意識しましょう。

多いのは3部構成で、1部は市場動向など一般的な情報の提供、2部は自社製品・サービスによる課題解決方法や事例紹介、デモンストレーション、3部は質疑応答や個別相談といった流れです。

タイトルのコツ

さらに「初心者のための~」「上級者のための~」といったレベル分け、「●●業のための~」「●●のプロのための~」といった専門分化を行い、目的に応じて最適なものを組み合わせて内容を決定します。

また、レベルや業種などのキーワードをタイトルに盛り込むことも忘れないようにしましょう!

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