第4回:ブースや配布資料の企画・制作

出展目的とブースを連動させる

ブースデザインは、出展の目的によって条件が変わってきます。

たとえば、出展目的が「商談直結型」の場合、ブース内に商談コーナーが必要です。スペースに余裕が無い場合は、高めのカウンターなどを設置し、資料やパソコンなどを見ながら話ができるようにしておくのもよいでしょう。

また時間帯によって営業担当が来場者に対応しきれない場合は、パネルや資料の活用によりブース滞在時間を向上させることも考えられます。あわせて、より見込み度の高いリードをその場で判別するためにアンケートを実施する企業も多いようです。

出展目的が「リード獲得型」の場合、幅広く大量のリードを獲得することを意識し、分かりやすいメッセージを用意し入りやすく開放的なブースにします。会場の入り口からの導線を確認し、メッセージを一番人通りの多い進行方向から見えやすいところに配置するなど細かい工夫も重要です。

足を止める仕掛けとノベルティの配布

もちろん目的問わず、来場者に足を止めさせるための仕掛けが必要なのは言うまでもありません。

たとえば映像の活用や製品展示、プレゼンテーションステージやデモの実施などがあげられます。製品展示をする場合は、製品のすぐ近くに資料をおいておきます。さらに、コンパニオンを採用して声掛けやノベルティの配布を実施するのもよいでしょう。

ノベルティを用意する場合は、ターゲット層が利用しそうなもの、目を引くもの、季節によって喜ばれそうなものといった視点で選びます。ノベルティの保管場所や配布の動線なども、当日になってあわてないように考えておきましょう。

来場者誘導の流れを意識する

自社ブースへの来場者誘導の流れを意識してブースを企画します。たとえば以下のような流れが考えられます。

来場者誘導に必要な情報と配置

まずはメインメッセージでターゲット層を引き寄せ、次に課題や他社製品との差別ポイントなどターゲット層に響く内容を記載したサインやパネルなどでブース内に誘導します。誘導後は、資料やデモを交えて、製品・サービスの概要や強み、課題別の利用方法などを手短に説明します。

このように流れを意識して、どこにどのようなパネルや資料を配置するかを決定しましょう。

配布資料で事後フォローに誘導する

配布資料ですが、カタログだけの場合は他社資料とまぎれてしまう可能性があります。そこで、導入事例や競合製品との比較など、持ち帰って読みたくなるような資料も準備しましょう。さらに、ノウハウや事例のWebページやセミナー申込に誘導するチラシを制作すると、事後フォローにつなげられます。

前年度の結果を踏まえ、より効果をあげるための工夫やチャレンジをぜひ実施してみてください!

今回のまとめ

出展目的によってブースデザインを変える。映像やノベルティなどを使って来場者の足を止めさせることも重要。

足を止めたターゲットをブース内に誘導する流れを意識して、パネルや資料を用意する。

他社資料にまぎれないように、持ち帰って読みたくなる資料を用意。Webページやセミナーへ誘導しての事後フォローも忘れずに。

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